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君の欠片 A-side

2009年07月12日 23:44

脱稿しました。
表紙も出来ました・・。楽しんで頂けると嬉しいです。
表紙の制服と漫画の制服が違います。というか書きたい制服をどっちも描いた・・と言っても過言ではない・・・・・・・・・・。



それから一人ぶっちぎりでページ数だけは多いので入れられなかった話を置いておきます・・。

それからアンソロのコメント枠にパスワードを入れました。
おそらくきみかけの続編・・18になっちゃいそうなのを・・・。
このブログにあげようと思います・・。なのでパスワード制・・・。


というわけで、
カガリとあった後の12歳ぐらいのアスラン君です。
なんだかやたら前向きですwww。














父の元に戻って、また2年が過ぎた。

夏休みを使ってあの町に行く事もできたけど、キラとはメールしているし、宇宙開発機器の研究論文を毎年作っていたので時間も作れなかった。
それに加えて父の会社で事件が起こって・・さらにそれどころではなくなった。




だからまだカガリにお礼を言えていない。






「はい、先週分のノートです。」
 
ニコルが久し振りに登校してきた自分にノートを貸してくれる。
いつもながら無償で貸し出ししてくれるのがありがたい。

「すまない、ありがとう。」

受け取ると早速休憩時間を使ってノートの内容を見せてもらう。必要な箇所をノートとテキストに移し、所々ニコルに聞いた。ここ数ヶ月ずっとこんな状態である。
もともと単位制の学校なので単位と課題をこなして、最低出席日数をとっていれば卒業の問題はない。
「ザラカンパニーの代表秘書なんて中々なれるものじゃないけど、体、壊していたりしませんか?」
「別に、クルーゼ氏の変わりにくるバルトフェルド氏が現場主任の勤務を終えるまでだけだからな。」
いつも心からいたわってくれる彼には、問題ないよと感謝をこめて返事をした。

数ヶ月前、父の代表秘書であるクルーゼが父の預り知れぬところで悪質な企業斡旋の手引きをしているのを自分がキラと行ったハッキングで発見した。
大事件になる前に社内で防いだということだが、事件を追及した父は、・・彼に信頼を置いていただけに数日倒れた。
その間、代理を務めて日々の業務を埋めたのが自分だった。

父の仕事の重さと家庭を顧みる時間の無さ、辛さを痛感した瞬間だった。
今は父も復帰して、相変わらずまた厳しい顔で仕事をしている。今度秘書に配属になる方は・・秘書らしさはないが有能さと人望を兼ねていてとても面白い人だった。母の葬儀にもきてくれていて印象に残っている。その人は父が取りまとめている宇宙開発の現地主任のバルトフェルド氏。ほとんど喪主をしていた自分に、短いながらも父と母の話をしてくれて、嬉しかった。
何よりあの町の名前も出てきた。

それだけの人なのですぐに移行出来ず、その間の代表秘書の業務を代理で自分がすることになった。



それは父の一存だった。



事件を見つけたことよりも、父が倒れた後、会社を支えたと言う一点・・父にとっては最大の一点で認めてくれたのだ。社会勉強だと厳しく告げられるが、めずらしく父親らしい一言だなとバルトフェルト氏が言うのでそれをそう受け取め、10ヶ月の間の交代の日まで秘書を務めることになった。一緒に勤めると会話も増える。それが少し嬉しい。少しも父子らしい会話ではないが。
ただ、倒れたあと目覚めた時に、倒れてすまなかったと、ありがとうと言ってくれた父を尊敬している。

これだけの社員を背負う父にとって仕事が全てなのだ。


あの日家を飛び出し、そして帰ってきても父からは何も連絡をしてこなかった。
世界の狭い馬鹿息子を追う気など無かったのだろう。少し前の自分ならきっと落ち込んでいただろうと思う。  

父に認められたいと思っていたから。





とにかく、父には話しかけることを、自分の出来ることをしようと思って・・。
高層ビルの最上階にある自宅は流石に広くて全部はむりだが、父親の部屋と自分の部屋は自分が掃除をすることにした。食事も作るほうは家政婦さんに任せるのではなく自分でやるように決めた。
父に余計な事をするなと言われると思ったが何も言っては来なかった。そんなにも自分には興味がないのかと・・思わずにいられない。
最悪、父と喧嘩になってももう負けきらない体力と筋力はついていきているはずだった。
拳銃でも持ち出されたら話は別だが。そうなったら・・・本当に関係を修復する事はほとんど難しいかもしれない・・・。正直ハメを外すとそのぐらいあるんじゃないかと思うぐらい父とは話をしていなかったし険悪だと感じていた。時々戻ってきて顔を合わせても何も話はしなかった。
だからずっと辛かったのだ。


だけど今は

そうやってあきらめかけるたびに・・・・あの町で出会ったカガリを思い出す。


『単に何を話したらいいかわからないだけじゃないのか?』とか、『それなら、何度でも頑張ればいいじゃないか』などとカガリなら言いそうで・・・、気持ちが不思議なくらい浮上する。




・・・そんな感じで・・・・過ごしていると・・
数ヶ月して、少しずつではあるが・・家の空気が変わってくる。



母のことはまだ話してくれはしないけど。





学校から戻って父の書斎でメールを確認し必要なものには連絡を入れた。
そのあとはいつもどおり片付けをして、明日の朝食の仕込みをする。全て終わると自室に戻った。

課題はなかったから、久し振りにカガリに貰った石に向かう。

なんの種類なのかを分析しつつ、紐が通せるだけの穴を掘り進めていた。今、それがちょっとした息抜きになっている。
もともと芸術面は疎いのでもっと綺麗にカッティング加工するとかは不可能だが、割れないようにどうしたら掘れるか・・、それを研究するのは自分に合っていて、こつこつ石をいじっているのは中々楽しい。

貫通した時はそれに紐を通してお守りにするつもりだった。


どんなに辛い時も・・・カガリならこうするかな、負けないかなと・・・そう思うと勇気が出たから。



上手く紐が通せたら、カガリは凄く喜んでくれるだろう。
あの日バッティングを教えた時みたいに。



また、君に会って、話がしたい。

話したいことがたくさんあるんだ。





カガリも・・・


・・自分と会える日のことを楽しみにしてくれてるといいな。








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