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君の欠片 C-side -幼馴染-

2009年06月14日 09:07

ちなみにこの世界はキラフレです。わりとキラがふらふらしているのですが、いつかラクスが出てくるかもしれませんが三角関係ネタがかなり好きじゃない日向はあまり気が乗りません・・・。









「・・・もうすぐアスラン帰ってくるって」



 カガリとアスランの話をするのは久し振りだった。
 むしろ小学生以来していないのではないだろうか。





「・・・え・・?」


 期末試験の勉強・・今回のテスト範囲で数学と生物がキラのクラス持ちの先生なのでカガリはノートを見に来ていた。先生が違うと教える内容も多少違う為、そうするとテストの内容も知らないところが出題されたりするから・・。
 同じ条件のはずのキラは相変わらず横でゲームをしているが。

「聞こえなった?アスランこっちに帰ってくるって。秋から理系Aに編入だって。」

 引越しとかもあるから7月の終わりにはこっちにいるんじゃないかなとキラは続ける。
「あ・・ああ・・聞こえているけど・・。」


 カガリの頬と手が蒸気してくる。

 小学校以降アスランの話はしていない。そんなに大問題は起こっていないだろうと言うことはなんとなくキラの態度からわかるし、だから話にはあがらなかった。

 でも、キラとは長い付き合いだから、カガリがアスランを好きだって事は知っているんだろう。
 わざわざ教えてくれるわけだし・・。
 カガリは余計、恥ずかしくなった。


「アスランに変なこと言っていないよな」

 全部省いて、尋ねてみる。

「この話が出たときカガリのこと聞いてきたから今はテニスしてるよとは言ったけど、・・・・カガリがアスランを好きだとかは話してないよ。」
「・・・柄じゃないんだから、そんな風にはっきり言うなよなあ・・・・」

 やっぱりキラも知ってるんだ・・・知らないはずがないか・・とカガリは項垂れる。

「柄じゃないって思っているのはカガリだけなんじゃないかな。」
 そんなに数があるわけじゃない男子からの告白のことだろうか。
「男はもっとふわふわした可愛い女の子が好きなんだろう?到底それじゃないし。」
「アスランがそんな好みだったらどうするの?カガリ無理じゃない。」
「ちょっとは否定しろよ。」
「否定しても肯定しても怒るんじゃないか。」
「ちぇっ・・・。・・・どうもしないよ。告白なんて・・、イイやつだったらしようと思っているけど、付き合いたいとか・・そんなことまで考えてないし・・。他に好きな奴がいるんだったら迷惑だからもともとする気はないし。告白して駄目でもそもそも理系クラスなら校舎は正反対だし、なかなか合う事もないから気まずくないし。」
 そんなふうにきっぱり言うカガリにキラは深くため息が漏れる。
「カガリがそんなだから・・大抵の男はあきらめてるんだと思うけど。」
「だからあきらめるもどーもこうも、ないって。」
 もーこういう話はなしなしっっとカガリの視線はまたノートに戻る。
 口にすると怒るが・・男らしいなあ、とかこっそりキラは思う。
 ・・でもジーンズ地のショートパンツにキャミソール。薄い半袖のパーカーの羽織っただけのカガリはどう見ても年頃の男の部屋に来るのがおかしい女の子の姿。
 正直スタイルもルックスも他を突き放している。本人はまったくもって気づいてはないが。
 そういうところに美点を置かないところはカガリのいいところだけど、振り回されるこっちの身にはなって欲しい。
 このまま泊まって寝ていく事だってあったんだから・・。

 そのことをフレイに話したら、カガリに酷い事したら絶交するっていうから・・笑った。
 そして、フレイはカガリに直接ありえないから!と怒ったらしく、納得したカガリはフレイに悪いからと・・どんなに眠くても泊まらなくなったが。


「・・・カガリはアスランのこと僕に聞かないんだね」
「人柄は自分で話した方がわかるだろー?。」

 ほんとにアスラン以外にはさばさばした女の子だなあとつくづく思う。
 だからこそ気楽に付き合いやすい女の子なのだけど。
 男との友情はありうると豪語するカガリだが、男の方はそのまま惹かれて恋する男がどれだけいるか、知っているのだろうか。
 解りやすいカガリだからいつものカンのよさに頼らずとも・・・少しも自覚がないんだろうと誰にでも解る。

 今は・・フレイというカガリの友達でカガリとは真逆な女の子と付き合っている。
 いや、押しの強いところは同じかな。
 何より美人だし、自分のことを好きだと言ってくれるし。
 カガリと凄く仲良くしていて受け取る印象も変わったし。




 ・・それでも時々思い出す。




・・・カガリが近所に引っ越してきて、アスランの変わりに自分と遊んでくれて・・。


 元気で男勝りだけど、やたらガキ大将な男子や気取った女の子よりはずっと優しくて話しやすかった。
 それに学期末でするお楽しみ会で着た一度きりのドレス姿は支度中はむっつりしていたけどとても可愛くて・・。

 幼心にも好きにならないはずがなかった。


 数年して・・アスランが休日に突然帰ってきた。ちょうど家族と出かけていて会うのは夜だったけど、うれしくてうれしくて仕方がなくて大はしゃぎした。
 次の日は学校だったけど寝ないで喋っていた。

 カガリは偶然その突然帰ってきたアスランと出会って僕が帰ってくるまで遊んでいたという。
 
 そのときは凄くカガリらしいなあと思ったのだ。
 カガリならそうするだろうなって。



 だけど、そのカガリが一度だけアスランのことを僕に聞いてきた。



 昔からカンがいいと言われてきて。
 そんなつもりはないんだけど、だからこそなのかあまり人とはいたくなくて、同じようなアスランが大事だったのだが、カガリはどうもこうも悪気だけはないから安心していた。
 
 だから好きだった。


「・・・この間、来てたアスラン・・・あれから元気しているのか・・・?」


 そう言ってきたカガリ。

 それは見た事もない表情で、綺麗だけど、なんとなく儚くて。

 メールもしているし・・まだお父さんとは上手く行っていないみたいだけど頑張るって言ってたよと告げるとそっかと短かったけど安堵したような表情だった。

 その時カガリも気づいていない気持ちを先に知ってしまったのだ。


 そして、



 ・・・僕の初恋は何も伝えないまま終った。





 そのうち、勇気のある子が中2の時カガリに告白していたけど、・・・、カガリが好きな奴がいるから駄目だと言って断った事があった。


 あとで・・・アスランが好きだと言うことが有名になって・・。
 
 ああ、やっぱりそうかって思った。




「・・・アスランにふられたら泣きに来ていいから。」
 そのぐらい言って苛めてもいいだろうか。
「・・・お言葉に甘えさせてもらうよ。その辺は。」
 望みが薄いのかなあとでも受け取ったのか哀しそうな笑顔をカガリは向けた。
 その表情に心は少し痛んだが、たぶん・・、カンだけどアスランもカガリを好きだろうから・・特にフォローもしなかった。

 カガリもまた黙々とノートの方に再度向き直る。


 

 ・・・。
 まあ、カガリをフったら絶交だけどね、アスラン。


 それこそこの間の話もなかったことになるから気をつけてねと心で思う。




 それでも、大好きな二人には幸せになって欲しいなというのも心の中にあるから。


 

 応援するから。








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